もともとは小さな国に細かく分かれていた、イタリア。
そのため、街によって全く異なる景色や文化に出会う楽しみがあります。
なかでも南イタリアは、個性溢れる特徴的な都市が多く、その違いを肌で感じることができ、おすすめです。
しかし、交通網があまり発展しておらず、旅慣れしていない人が個人で訪れるには少々不安があります。
そこで今回は専用車を手配して、港や空港のあるバーリから出発し、オストゥーニ、アルベロベッロを周り、マテーラまでを巡ってみました。
(旅行日:2019年5月)
港のある、バーリから出発
今回巡った地域の位置は、長靴の踵(かかと)に当たる部分です。
州で言うと、プーリア州とバジリカータ州になります。
各地域間のだいたいの移動所要時間は以下の通りです。
バーリ〜オストゥーニ 約1時間
オストゥーニ〜アルベロベッロ 約1時間
アルベロベッロ〜マテーラ 約1時間15分
また専用車の手配のコツについては、他の記事でご紹介させていただきますね。
白い街、オストゥーニ
バーリ港から1時間ほど走ると、オリーブ畑に囲まれた丘の上に、真っ白な城塞が現れます。
「白い街」と呼ばれるオストゥーニは、その白さを保つため、1年に1度、石灰を塗り直しているのだそう。
白い迷宮のような旧市街は、どこを切り取っても美しい街並みです。
旧市街には教会や土産店、ジェラート店などありますが、コンパクトな街なので、旧市街だけなら1時間で十分に楽しむことができました。
<車窓から> ロコロトンド
オストゥーニからアルベロベッロへ向かう途中、車窓からはオストゥーニと同じく白い街として知られる、ロコロトンドを見ることができました。
イタリアの美しい村100選にも選ばれている、素敵な街です。
車窓からの風景を楽しめるのも、車移動の楽しみですね。
美しい葡萄畑やオリーブ畑が広がります。
世界遺産 アルベロベッロ
トゥルッリと呼ばれる、とんがり屋根の建物が立ち並ぶ、アルベロベッロ。
1996年に世界文化遺産に登録されています。
まるでおとぎ話の世界に入り込んだかのような可愛らしい街並み。
旧市街のトゥルッリの多くは、現在は土産店やレストランになっています。
土産店ではオリーブオイルやパスタ、お土産として定番のマグネットやスノードームなどが購入でき、見ているだけでも楽しめます。
見学だけなら1時間程度、私は昼食を取ったので、3時間ほど滞在しました。
イタリアでは、食事の時間が重視されているので、レストランでの食事の提供もゆっくりで時間がかかります。
食事の時間は、2時間はみておいた方が良いでしょう。
世界遺産 洞窟住居が並ぶ、マテーラ
岩肌に作られた、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が立ち並ぶ、マテーラ。
1993年にマテーラの洞窟住居として、世界文化遺産に登録されました。
緑の山の中に現れる、セピア色の街並みは、異世界にでも辿り着いてしまったような気分。
日中の景色もちろん素敵なんですが、夜になりオレンジ色の灯が灯ると、さらに幻想的な雰囲気に包まれます。
マテーラには、洞窟住居のホテルもありますので、宿泊での滞在がお勧めです。
マテーラは、007/ノー・タイム・トゥ・ダイのロケ地にもなっています。
おわりに。
オストゥーニ、アルベロベッロ、マテーラは必ず行ってみたいと思っていた場所でしたが、どの街も想像以上に、本当に美しい街でした。
どの街にも異なる魅力があり、何カ国も旅した気持ちです。
ただ、公共交通機関が不便なことに加え、古き良き田舎の地域のため、英語も通じにくいので、個人で旅をするには難しい地域です。
そんな時には専用車を利用すると、効率良く、安心して旅をすることができます。
ほとんど日本人と遭遇することも無く、まだまだ穴場でオススメですよ。
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